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投資
橘玲「黄金の扉を開ける 賢者の海外投資術」を読んだ
- 2008-06-02 (月)
- 未分類
黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 | |
橘 玲
ダイヤモンド社 2008-03-07 おすすめ平均 |
これから海外投資を始めようと思っている人、海外投資ってどんなものなのか、とりあえず知りたい人にとっては、とてもお勧めできる本だと思います。
著者は、経済小説を書いているだけあり、エピソードの1つ1つが面白く、読みやすいです。自分の職種の終わりを悟った初老のプライベートバンカーの話、著者が東南アジアで出会ったカンボジアの若者の話など、たくさんのエピソードと海外投資についての情報がうまく結び付けられて書かれているので、読んでて飽きませんでした。
第1章で、金融資産に比べて人的資本が圧倒的に多い場合は、レバレッジをかけて、全資産を海外株式で保有すべし(なぜそうなるのかは、本書にきちんと説明があります)と書いてありますが、投資の初心者の僕は、レバレッジまでかける勇気は沸いてこないです。。ですが、人的資本を加味して、投資を考えるというところは、とても参考になりました。
それから、投資資金の少ない個人投資家でも手軽に世界株ポートフォリオをつくれるETFの存在を知れたのも大きな収穫でした。この本を読んでから、ETFについて色々調べましたが、iShares MSCI ACWI INDEX FUNDがよさげな感じです。
理由は、
- これ1本で先進諸国市場+エマージング市場の近似的な世界株ポートフォリオができる
→複数のETFで世界株ポートフォリオを作るよりも管理が楽になりそう
→売買の時の手数料が少なくてすむ - 取引量も増えてきた(参考:ACWIの取引量がACWXをさくっと越える)
→流動性の心配が少なくなる
といったところです。長期投資したい人で、あまり手間をかけたくない人には、うってつけかもしれません。
ですが、まだACWIは国内販売されてません。。
そのうち販売開始されるのを祈りましょう。
あと、なんで世界株分散投資が良いのかとか、ETFって何がいいの?とかも本書に書いてあるので、気になる人は一読してみるのをお勧めします。
■最後に。
一番そうだなーと納得したのは、この部分。
二十代のうちは株式投資などにうつつを抜かすより、人的資本の構築に全精力を傾けるのが最高の資産運用である。
投資はほどほどに、今の仕事で自分の価値を上げていくのが、一番大事ですね。
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